何故発電するの?

「なぜ、太陽の光をあてると発電するのですか?」

お客様にご質問いただくと、完全に『ノック・アウト』されてしまう質問です。
製造メーカーの関係者でも、分かりやすく解説するのは『不可能』かも?
この程度でご勘弁下さい

巨大な半導体産業

太陽電池の(製造)技術は、ここ十年前までは、太陽電池産業として独立した発展をしてきたわけではなく、 巨大な半導体産業の一部として発展してきました。特に、太陽電池の基板であるシリコンの製造技術は、 半導体製造技術そのものです。 それでは、シリコン基板の太陽電池についてその構造と 発電する仕組みを説明してみます。

シリコン

シリコン原子

シリコン、一般には「珪石」地球上に酸素に次いで多く存在する元素です。 (もっとも、シリコン半導体の素材となる純度の高い「珪石」は、南米、北欧の特定地域でしか算出されません。)

すべての「物」と同じく、「シリコン」(以下、Si)も原子でできています。 原子は、小学校の理科の時間に学習したように、原子核の周りをマイナスの電子が存在する 上の図の様な構造をしています。

Siの原子

シリコン

Siの場合は12個の電子が存在しますが、注目すべきは、一番外側(最外殻)に存在する電子。 この4個の電子を価電子と呼びます。

純度の高いSiの構造は、Si原子の周りに4個のSi原子がやってきて、 それぞれ1個ずつの価電子を共有し、安定した形になっています。

価電子の数が1コ多いと??

N型半導体原子

安定しているSiに、価電子の数が1個多い「リン」を不純物とし混ぜると、電子の余った状態のSiができます。   この電子は、エネルギーを与えると自由に動き回る。自由電子と呼ばれます。この様に自由電子を持つ導体を、   N型半導体と呼びます。

     

価電子の数が1コ少ないと??

 

シリコン

 

価電子がSiに対して1個少ない「ホウ素」を不純物を混ぜます。   この状況では、Si原子が1個少ない電子を奪い合っている状態になってしまいます。 電子が足りない状況は電子の抜けた穴のように見えるため「正孔」(自由ホール)と呼びます。 正孔を持つ導体をP型半導体と呼びます。

N型半導体とP型半導体を接合

シリコン原子

上記のN型半導体とP型半導体を接合すると、接合部分で拡散が起こります。 この部分にはN型半導体の「キャリア」である自由電子と、P型半導体の 「キャリア」である正孔(=自由ホール)が引き合い、合体し、キャリアの存在しない 「空乏層」が生まれます。

シリコン原子

この接合部分に、光があたると、合体していた、電子と正孔が離れて 電子がN型半導体の方に移動し、N型半導体の中は電子が一杯になります。 ここで、N型半導体とP型半導体の間に電位差が生まれる。

シリコン原子

この状況で、導体を繋ぐと、N型半導体内で溢れた電子は導体を通じて電子が流れ、電流が流れることになります

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